京都市内「沿線」の歴史
地下鉄・阪急・JR・京阪・市バス・嵐電・叡電と・・・。普段、何気なく利用している機関ですが、歴史は古く意外と知られていないこともあります。
そんな京都の歴史ある沿線をいくつかご紹介したいと思います。
地下鉄の歴史|烏丸線・東西線
開業当時の京都地下鉄の特色は主要4駅にエレベーターを備えたことで、当時の日本の地下鉄では先進的であった。
1972年頃から車椅子常用者、障害者支援団体などが運動をおこして市に請願し、京都市会と舩橋求己市長を動かした成果である。
市は、そのために当初相対式で設計されていた駅を急遽島式に変更し、将来は全駅に「エレベーター」を設置することにした。
阪急電車の歴史|京都線・嵐山線
阪急電車を創り上げた主要人物・小林一三は、経営安定のため沿線開発に力を注いだ。 彼の独創的な発送とアイデアで住宅地分譲、宝塚新温泉、宝塚歌劇団などの事業を多角的に展開した。 2007年10月19日には創業100年を迎えた。
JR西日本の歴史
中国・北陸地方を中心にローカル線を多数抱えているうえ、戦前の鉄道省、戦後の日本国有鉄道時代から、人口の多い京阪神周辺地区では「私鉄大国」といわれてきた。
国鉄時代の実績を踏まえ、京阪神周辺地区については「三都物語」キャンペーンを実施するとともに「アーバンネットワーク」と名付け、221系電車に始まるデラックス通勤車両の導入、大幅な増発やスピードアップ、また女性乗務員の採用なども積極的に取り組んだ。
京阪電車の歴史|本線・鴨東線
1910年(明治43年)4月15日に最初の路線として大阪・天満橋 - 京都・五条(現在の清水五条)間が開業。 1922年ごろより営業エリアの滋賀県琵琶湖周辺への拡大を狙い、京津電気軌道との合併交渉を開始する。が、一部京津電気の役員が京都電燈との合併を望み、話し合いの結果、電力供給は京都電燈へ売却、軌道部門は京阪電鉄に合併されることが決まり、1925年2月に京津電気軌道を合併。
また、世界初・日本初・関西初・戦後初の特許となる技術やサービスが多く、「おけいはん」と呼ばれ関西では鉄道ファンに名を知らしめている特徴のある私鉄である。
京福電車の歴史|嵐電
京福の社名は、鉄道事業を行っていた京都と福井それぞれの頭文字を採ったものですが、京都と福井を結ぶ鉄道計画があったわけではない。
京都は祇園を始め夜間の電力需要が多く、福井は逆に織物工場が稼動する昼間の電力需要が多いため、互いの電力を融通するために前身の京都電燈が建設した「京福送電線」が語源となっている。 2010年に創業100周年を迎えた。